Vクリエイター事務所Spiruna TikTok V統括マネージャー・IRIAMプロマネージャー。タレント活動2年・講師業2年を経てマネジメント歴3年。担当ライバー延べ500名以上、専業ライバー50名以上を輩出。
※本記事の情報は2026年8月7日時点のものです。配信アプリの仕様や事務所の募集条件は変更されることがあります。応募・利用前に各公式ページで最新の情報をご確認ください。
個人勢VTuberは、今日からでもなれます。アバターを用意して、配信アプリに登録して、配信を始める——手順は3ステップで、無料で始める方法もあります。ただし「始めること」と「続けて伸ばすこと」は別の話です。個人勢のなり方と、厳しいと言われる本当の理由を活動の8つの工程に分解し、事務所所属との違い、どちらで始めるべきかの決め方までを整理しました。結論を先に言うと、始めるだけなら個人で十分。ただし伸ばす工程の多くは一人だと構造的に閉じやすく、最短で伸ばしたいなら、先に事務所の話を聞いてから決めるのが遠回りしません。
この記事の要点
- 個人勢のなり方3ステップ(アバター準備・配信環境・配信開始。無料で始めるルートあり)
- 個人勢・企業勢・箱の違い(用語の整理と費用・決定権の比較表)
- 厳しいと言われる本当の理由(活動の8工程のうち、集客・案件・トラブル対応は一人だと閉じる構造)
- 登録者ランキングの読み方(続けられた人しか載らない・生存者バイアスの正体)
- 事務所所属で得られるもの・渡すもの(同じ粒度の比較表+面談で聞く3つの質問)
- どちらで始めるかの決め方(詰まっている工程から逆算する12項目の判定表)
- 最短で伸ばしたい人の選択肢(TikTok特化事務所という入口・まず話を聞く価値)
💬 個人で始めるか、事務所に入るかを決めきれない方へ。
あなたが今どの工程で止まっているのかを、
現役のTikTok V統括マネージャーが一緒に整理します。
話を聞くことと入ることは別です。
※18歳以上の方を対象としています。
VTuber個人勢とは?企業勢・箱との違い
VTuberの世界には、活動の形を指す言葉がいくつかあります。最初に整理しておきます。
表①:VTuberの活動形態を指す言葉(自社調べ・2026年8月7日時点)
| 呼び方 | どういう意味か | 活動にかかる費用は誰が負担するか | 活動の決定権 |
|---|---|---|---|
| 個人勢 | 事務所に所属せず、個人で活動するVTuber。「個人V」「個人VTuber」とも | 自分(アバター・機材・宣伝費すべて) | 自分。配信内容・頻度・方針をすべて自分で決める |
| 企業勢 | 事務所に所属して活動するVTuber。「企業所属」「法人勢」とも | 事務所が支援する範囲がある(内容は事務所ごとに大きく違う) | 事務所と擦り合わせる範囲がある。範囲は契約で決まる |
| 箱 | 事務所やグループそのものを指す言い方。「同じ箱の人」=同じ事務所の所属者 | — | — |
| 魂/ガワ | 魂=アバターを演じる人。ガワ=アバター(見た目) | — | — |
「個人勢」は法律上の区分ではなく通称です。この記事では、継続的なマネジメント契約を結んでいない状態を個人勢として扱います。なお、事務所所属でも契約形態が業務委託なら働き方としてはフリーランスにあたる場合があり、個人勢でも所属でも収入が発生すれば確定申告は自分ごとです。「事務所に入れば会社員のように扱われる」わけではありません。
動画中心の総称がVTuber、TikTokやIRIAMなどでライブ配信を中心に活動する形がVライバーと呼ばれますが、「個人か事務所か」という本記事の論点はどちらにも共通します。
VTuber個人勢のなり方|3ステップで今日から始められます
個人勢のなり方は、驚くほどシンプルです。
- ステップ1:アバターを用意する——無料のアバターアプリや配布モデルを使えば0円。外注するなら2Dイラストのバストアップで1〜2万円、全身で2〜4万円、動きのつくLive2Dで5〜15万円程度が目安です(2026年8月時点の目安。依頼先・仕様で変動します)
- ステップ2:配信環境をつくる——スマホ1台でも始められます。TikTokのようなスマホ配信アプリなら、PCも機材も最初は不要です
- ステップ3:配信アプリに登録して、配信を始める——アプリの年齢・利用条件(TikTok LIVEは18歳以上)を満たしていれば、その日から配信できます
始めるだけなら、費用も手続きのハードルもほとんどありません。問題はこの先です。「なり方」を調べて出てくる3ステップは「デビューのしかた」であって、「続けて伸ばすやり方」ではありません。個人勢が厳しいと言われる理由は、すべてこの先の工程にあります。
個人勢VTuberが厳しいと言われる理由|8つの工程で分解する
「個人勢は厳しい」「無理ゲー」という言い方をよく見ます。実際、VTuberはすでに6万人以上が活動しているとされ(「VTuber統計レポート2024」による推計)、珍しさだけで見つけてもらえる時代は終わっています。
ただ、「厳しい」で止まると次の行動が決まりません。何が厳しいのかを、活動の8つの工程に分解します。ここがこの記事でいちばん読んでほしいところです。
表②:活動の工程ごとに「誰がやるか」が変わる(自社調べ・事務所運営とマネジメントの実務にもとづく整理。事務所側の欄は「そういう事務所がある」という意味です)
| 活動の工程 | 個人勢の場合 | 事務所所属の場合 |
|---|---|---|
| ① アバターの調達 | 自分で用意(無料〜十数万円) | 制作を支援する事務所がある |
| ② 配信環境の構築 | 自分で調べて構築 | 技術サポート・機材貸与のある事務所がある |
| ③ 配信の型づくり | 自分で試行錯誤 | 研修・配信フィードバックのある事務所がある |
| ④ 告知と初期の集客 | 自分のSNSだけが入口 | 事務所の告知面・所属者同士のコラボ |
| ⑤ 企業案件の獲得 | 実績がない段階では届く経路がない | 事務所に届いた案件の紹介の仕組み |
| ⑥ 権利の管理 | 自分で管理 | 窓口になる事務所がある(帰属は契約で確認) |
| ⑦ トラブル対応(荒らし・特定・権利侵害) | 自分で対応 | 窓口・顧問弁護士を置く事務所がある |
| ⑧ 事務(確定申告・請求) | 自分でやる | 講習・サポートのある事務所がある |
①②⑥⑧は、お金と時間と知識で解決できます
アバター代は費用の問題で、貯めれば解決します。配信環境は情報が公開されているので、時間さえかければ越えられる壁です。権利の知識も事務も、学べば追いつけます。この4つは「厳しい」の本体ではありません。
厳しいの本体は③④⑤⑦——一人だと構造的に閉じる工程です
- ③配信の型づくり——コメントの拾い方、沈黙の立て直し、企画。自分の配信を客観的に見て指摘してくれる相手がいないと、直しようがありません
- ④告知と集客——一人だと入口が自分のSNSだけ。6万人の中から見つけてもらう戦いを、入口1つでやることになります
- ⑤企業案件——実績がない個人に、企業が直接依頼を出す経路はほとんどありません
- ⑦トラブル対応——荒らし・特定・無断使用。一人で抱えると、配信そのものが止まります
「半年やったけど伸びない。自分の努力不足なのか」と感じている方がいたら、それは努力の量ではなく、この4工程が一人だと閉じやすいという構造の問題であることが多いです。実際、検索の質問サイトでも「個人だと誕生の告知もできないし、特技がない限り見に来る人いるの?」という不安が繰り返し投稿されています。この直感は、工程で分解すると正しいのです。

「収益が全額自分のもの」の実際
個人勢の利点として必ず挙がるのがこれです。事実として、事務所への還元は発生しません。ただし配信プラットフォームの手数料は個人でも引かれ、アバター・機材・素材の経費も税金も自分持ちです。「還元がない」=「手元に多く残る」ではありません。収益が少ない段階では経費が収益を上回ることも普通にあります。見るべきは還元の有無ではなく「その環境で収益がどこまで伸びるか」です。
それでも個人勢の「自由」がはっきり効く場面はあります
正直に書きます。活動ジャンルをいつでも変えられる、頻度を生活に合わせられる、収益化の手段を自分で選べる、やめるコストがない——続けられるか分からないうちに契約を結ぶ必要はないというのは、始める段階では大きな意味を持ちます。この自由を手放したくない人については、後の章で正面から扱います。
💬 自分の場合はどの工程で詰まりそうか気になるなら、まず相談してください。
状況(未経験か、活動中か、何が不安か)をひとこと送るだけで、
現役マネージャーが整理してお答えします。
※18歳以上の方を対象としています。
個人勢VTuberのランキング・一覧の見方|数字に騙されないために
「vtuber 個人勢」で調べると、登録者数ランキングや人気個人勢の一覧が上位に出てきます。個人勢でも登録者数100万人規模に達している方が実在する一方で、これから始める人が「自分の見込み」としてランキングを読むと、判断を誤ります。
表③:登録者数ランキングから読み取れること・読み取れないこと(自社調べ・2026年8月7日時点)
| 項目 | 読み取れるか | 代わりに見るべきもの |
|---|---|---|
| 個人勢でも大きく伸びた例が実在する | 読み取れる | — |
| 伸び方の型が複数ある(歌・ゲーム・雑談・専門性) | 読み取れる | 自分が続けられるジャンル |
| 活動年数・投下時間・初期投資・技術的な下地 | 読み取れない | その人が公開している活動歴・初期の配信 |
| 収入 | 読み取れない | 収益の仕組みそのもの |
| 途中でやめた人の数 | 読み取れない | — |
最後の行がいちばん大事です。ランキングに載っているのは、続けられた人だけです。同じ時期に始めて途中でやめた人は、どのランキングにも載りません。「個人勢でもこれだけ伸びる」と見えるのは、分布の上端だけを見ているからです。
そして、上位に入る個人勢の多くには共通点があります。元々イラストや実況で実績があった、特定分野の専門性を持っていた、毎日近い頻度で何年も投稿し続けた——「個人で、ゼロから、普通の頻度で」伸びた例は、上端にもほとんど見当たりません。個人で戦うなら専門性か圧倒的な継続が要る。それが難しいなら、環境を変える。ランキングから読み取るべきなのは、この分岐です。
事務所に所属すると何が得られて、何を渡すのか
もう一方の選択肢を、同じ解像度で見ます。「サポートがある」では何も分からないので、得るものと渡すものを同じ表・同じ粒度で並べます。
表④:事務所に所属して得られるもの・渡すもの(現役事務所監修・自社調べ。「得られるもの」はそういう事務所があるという意味です)
| 内容 | 個人勢の場合 | 事務所を選ぶときに聞く質問 | |
|---|---|---|---|
| 得 | アバターの制作支援 | 自分で用意(無料〜十数万円) | 制作負担の条件。辞めたあとアバターはどうなるか |
| 得 | 専属の相談相手 | いない | 担当は固定か。担当1人が何人を見ているか |
| 得 | 案件の紹介機会 | 届く経路がない | 実績がない段階でも紹介はあるか |
| 得 | 研修・講習・配信フィードバック | 自分で調べる | 内容と頻度。過去にどんな指摘をしたか |
| 得 | 同じ立場の人が集まる場 | 自分でつながりを作る | 所属者が交流する場はあるか |
| 得 | トラブル時の窓口 | 自分で対応 | どこまで対応してもらえるか |
| 渡 | 報酬の一部の還元 | 収益は全額自分のもの | 何%が入るか。手数料・控除・明細の発行 |
| 渡 | 契約上の制約 | 制約はない | 専属の範囲。中途解約の条件 |
| 渡 | 活動方針の擦り合わせ | すべて自分で決める | 配信内容・頻度への関与の度合い |
「相談相手がいる」を数字で確かめる方法
表でいちばん外から見えにくいのが「専属の相談相手」です。ここは当事者として知っていることを書きます。
当事務所(株式会社エンターファンズ)のマネジメントに関わる人員は会社全体で30名、マネージャー1人あたりの担当は数十名が基本です(2026年8月時点)。この数字を出したのは、「担当1人が何人を見ているか」がサポートの実質を測るいちばん分かりやすい指標だからです。同じ「専属マネージャー」でも、数十名を見ているのか数百名を見ているのかで、返ってくる反応の速さと具体性はまったく違います。事務所を検討するときは、当事務所を含めどの事務所にも、この数字を聞いてください。
事務所にしか構造的に存在しないもの
費用や努力で個人が代替しにくいものが2つあります。同じ立場の人が集まる場(当事務所では所属者向けDiscordコミュニティ)と、上位の活動者から直接教わる機会(有名VTuberによる講習・条件あり。ほかにオンライン講習会・確定申告講習)です。③配信の型づくりと④集客が一人だと閉じるという構造に対して、直接効く仕組みです。
なお報酬・還元については具体的な金額や料率を公表しておらず、「活躍に応じた特別待遇がある」という方針までが公開情報です。逆に、「業界最高水準」「高還元」といった言葉だけを示して計算方法や明細を説明しない事務所には注意してください。当事務所に対しても、面談で計算方法と明細を必ず確認してください。
💬 サポートの実質を確かめたいなら、直接聞いてみませんか。
この章の質問(担当人数・フィードバックの中身・案件紹介の実際)を、
当事務所にそのままぶつけてください。
答えを聞いてから、他社と比較して決めていただいて構いません。
※18歳以上の方を対象としています。
事務所所属のデメリットと、契約前に必ず見るところ
事務所所属の実質的なデメリットは、契約の中身が事務所ごとに大きく違うことです。個人勢からの移行でとくに効く2つに絞って挙げます。
- 退所後の活動を制限する条項(競業避止)——「どこまで制限されるのか」と「いつまで制限されるのか」を分けて確認してください。すでに個人勢として活動している人には、いちばん重い条項です
- アバター・キャラクターデザインの著作権の帰属——事務所が制作を負担したアバターは、契約によって権利の所在が変わります。「辞めたときに持ち出せるのか、使用が止まるのか」を必ず確認。ファンが認識しているのはアバターなので、ここを知らずに始めると、辞めるときに活動の見た目を丸ごと入れ替えることになりかねません
残りの条項(契約期間・機材の返却/買取・違約金の有無)と悪質な事務所の見分け方は、専用記事が正本です。なお「ノルマ・違約金なし」は、契約書にその条項が書かれていない状態を指すのが実務上の定義です。口頭ではなく契約書で判断してください。
👉 契約書で見るべき5つの条項と、注意したい事務所の見分け方を見る
個人勢と事務所所属、どちらを選ぶ?詰まりどころから逆算する
決め方です。「自由がほしいか、サポートがほしいか」で考えると決まりません。どちらも欲しいのが普通だからです。工程のうち、自分が今どこで止まっているかから逆算してください。
表⑤:どちらで解決できるかを工程別に並べたもの(現役事務所監修・自社調べ)
| この工程が不安・止まっている | 個人勢のままで解決できるか | 事務所で解決できる見込み |
|---|---|---|
| ① アバターの費用 | できる(無料モデル・段階的投資) | できる可能性が高い(制作支援) |
| ② 配信環境の構築 | できる(時間はかかる) | できる(技術サポート) |
| ③ 配信の型づくり | 難しい(客観視する相手が必要) | できる可能性が高い |
| ④ 告知と初期の集客 | 難しい(入口が自分のSNSだけ) | できる可能性がある |
| ⑤ 企業案件の獲得 | 構造的に難しい(経路がない) | できる可能性が高い |
| ⑥ 権利の管理 | できる(知識を身につければ) | できる(帰属は契約で確認) |
| ⑦ トラブル対応 | 難しい(抱えると活動が止まる) | できる可能性が高い |
| ⑧ 事務・確定申告 | できる(手間はかかる) | できる(講習・サポート) |
| ⑨ 活動内容を自分だけで決める | できる | できない(擦り合わせが発生) |
| ⑩ 収益を全額自分の取り分にする | できる | できない(一部を還元) |
| ⑪ 方針転換をその場で決める | できる | 相談が必要 |
| ⑫ いつでもコストなくやめる | できる | できない(契約が絡む) |
事務所を検討する意味が大きい人
③④⑤⑦のどれかで止まっている人です。この4つは費用や根性では埋まりにくい、相手・経路・窓口の問題だからです。
- 配信を続けているのに、何を直せばいいか分からない人(③)
- 頑張って配信しているのに、誰にも見つけてもらえない人(④)
- 企業案件を活動の柱にしたい人(⑤)
- トラブルを一人で抱えて活動が止まりかけている人(⑦)
未経験でこれから始める人も、実はここに含まれます。最初から③④の壁が低い環境で始めれば、遠回りがそのまま消えるからです。
「個人でやるか事務所に入るかで迷っていたときは、不安というより、所属することでのメリットとデメリットがそれぞれ何なのかを考えていました。
決め手になったのは、個人のままだと惰性が出てしまいそうだと感じたことです。そこに所属するメリットを合わせて考えて、事務所に入ることを決めました。
入ってから変わったのは、分からないことをすぐに解決できる、相談できる相手がいることです。目標のベースは自分で決めて、細かいところの肉付けをマネージャーさんと話し合う。自分の活動について1か月単位で多面的に振り返れるようになりました。」
個人勢のままで続けたほうがいい人
正直に書きます。⑨〜⑫のどれかを手放したくない人です。活動内容を誰とも擦り合わせたくない、収益を全額自分の取り分にしたい、方針転換を即決したい、いつでもコストなくやめたい——このどれかが譲れないなら、それだけで個人勢を選ぶ理由になります。すでに固定ファンがついて自力で回っている人も、急いで環境を変える理由はありません。
そして、どちらを選んでも後から変えられます。個人勢として始めてから所属する人も、事務所を辞めて個人で続ける人もいます。ただし変えるときに効いてくるのが、前章の契約条項です。
迷ったら「先に話を聞いて、それから決める」が最短です
個人で始めるのも悪くありません。ただ正直に言うと、個人か事務所かの判断自体が、情報がないと難しいのです。アバター費用の壁を制度で越えられるのか、自分の生活でどこまで狙えるのか——現場を知る人に聞けば数分で分かることを、独学で確かめようとすると何か月も遠回りになります。
おすすめの順序はこうです。まず事務所の中の人に話だけ聞く(無料・入る義務なし)。判断材料が揃った状態で、個人で始めるか所属するかを自分で決める。話を聞いた結果「まずは個人で試す」と決めたなら、それは情報にもとづいた良い選択です。
個人勢から事務所へ、事務所から個人勢へ——移籍と独立で起きること
「後から変えられる」の中身も知っておいてください。
個人勢から事務所に入る場合、実績とファンは基本的に自分のものとして持っていけ、個人勢としての活動履歴はむしろ評価される材料になります。確認は3点です。今のアバターを持ち込めるか。応募条件に「特定のレコード会社・ライバー事務所と契約がない方」等の項目がないか(実際の募集要項で確認された条件です)。選考期間中の活動に制限がないか。
事務所から個人勢に戻る場合は、競業避止の範囲と期間、アバターの権利の帰属、機材の返却・買取条件。この3点は辞めるときに調べるのでは遅く、入る前に契約書で確認しておくものです。
どちらに動く場合も共通して効くのは、アバターの権利と、ファンとの接点を複数持っているかです。1つのプラットフォームだけで活動していると、環境を変えるときに接点ごと影響を受けます。
TikTokで始めるなら|未経験歓迎・常時募集の事務所の一例
最後に、これから始める人への現実的な提案です。
個人勢の最大の壁は④集客——見つけてもらえないことでした。いま、この壁がいちばん低いのがTikTokです。おすすめフィードが「何を面白がるか」で配信と動画を届けるため、フォロワー0でも新しい視聴者に出会えます。だからこそ、TikTokで始めるなら、TikTokの伸ばし方を知っている事務所と組むのが最短です。①アバター・③型づくり・⑤案件の壁が同時に下がります。
その一例として、本メディアの運営元である株式会社エンターファンズが運営する事務所を挙げます。運営元であることを明示したうえで、事実のみを記載します。
表⑥:運営元3事務所の対応アプリ・応募年齢・募集状況(2026年8月7日時点)
| 事務所 | 対応アプリ | 応募年齢 | 位置づけ | 募集状況 |
|---|---|---|---|---|
| Spiruna(スピルナ) | TikTokのバーチャル配信 | 18歳以上(TikTok LIVEの配信条件に準じます) | TikTok Vクリエイター所属 | 常時募集中 |
| Linear(リニア) | IRIAM・17LIVE | 18歳以上 | メイン事務所 | 常時募集中 |
| Raynel(レイネル) | IRIAM | 18歳以上 | Linearの上位層が所属 | 常時募集中 |
※応募条件は変更されることがあります。応募前に各事務所の募集ページで最新の要項をご確認ください。
共通のサポート(3事務所とも):専属マネージャー(担当1人あたり数十名が基本)/完全オリジナルアバターを事務所負担で提供/所属者Discordコミュニティ/オンライン講習会・確定申告講習/有名VTuberによる講習(条件あり)/フォロワー0人の段階でも企業案件の依頼がある/契約書にノルマ・違約金の条項がない。
工程で言えば、①②③⑤⑧を支援する構成です。④告知・⑥権利・⑦トラブル対応の範囲は事務所ごとに違うので、当事務所を含めどの事務所でも面談で確認してください。
「所属してから最初の1か月は、まず他のVライバーさんの配信を見に行って、どういう会話をしているのかを調べていきました。そこからリスナーさんとコミュニケーションを取るところを始めて、最初は公式イベントの登竜門を狙いました。
10位以内を目標に、毎日朝10時から12時、夜20時から22時と2時間ずつ配信して、リスナーさんを集める作業をしました。配信にゲーム要素を持たせるための企画も行って、滞在時間の確保に努めました。とにかく認知とリスナー獲得をメインに動いた1か月でした。」
当事務所を検討する場合も、同じ基準で見てください
ここまで書いてきた確認方法は、当事務所にもそのまま当てはめてください。担当1人あたりの人数、フィードバックの具体性、実績がない段階での案件紹介、契約書の事前提示(契約前にお見せします。競業避止・アバターの権利・中途解約をその場で質問してください)、還元の計算方法と明細。「他社と比べてから決めたい」と言っていただいて構いません。比較を歓迎しない事務所は、その姿勢自体が判断材料になります。
💬 TikTokでVライバーを始めてみたい方へ。
まず話を聞いて、他社と比べてから決めてください。
未経験でも大丈夫で、アバターは事務所負担、専属マネージャーがつきます。
※18歳以上の方を対象としています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 個人勢と企業勢はどちらが多いのですか?
どちらも多数存在し、正確な比率を示す公的な統計はありません。VTuber全体では6万人以上が活動しているとされます(VTuber統計レポート2024による推計)。数を比べるより、自分が活動の8工程のどこまでを担えるかで選ぶほうが実用的です。
Q2. 個人勢でVTuberになるにはいくら必要ですか?
無料のアバターモデルを使えば0円から始められます。外注する場合は2Dイラストのバストアップで1〜2万円、全身で2〜4万円、Live2Dで5〜15万円程度が目安です(2026年8月時点)。機材はスマートフォンがあれば始められます。なお、アバター制作を事務所が負担する所属という選択肢もあります。
Q3. 個人勢のVTuberはいくら稼げますか?
個人差が非常に大きく、保証できるものではありません。登録者数と収入は比例しません。収益の仕組みと現実的な考え方は収入の記事で整理しています。
Q4. 事務所に入るメリットと引き換えに、自由はなくなりますか?
活動方針の擦り合わせは発生しますが、どこまで制約されるかは契約で決まります。専属の範囲・配信内容への関与・中途解約の条件を契約書で確認してください。当事務所は契約前に契約書をお見せしています。
Q5. 個人勢として活動中でも事務所に応募できますか?
応募できる募集が多くあります。個人勢としての活動履歴はむしろ評価される材料になります。ただし「特定のレコード会社・ライバー事務所と契約がない方」を条件にする募集もあるため、要項を確認してください。
Q6. 事務所を辞めたら、アバターは持ち出せますか?
アバター・キャラクターデザインの著作権が誰に帰属するかで決まります。事務所が制作を負担した場合、権利が事務所に帰属する契約もあります。契約前に確認する条項のひとつです。
Q7. 何歳から活動できますか?
使うアプリの条件によります。TikTok LIVEの配信は18歳以上で、ギフトの受け取りも18歳以上です。募集側の応募条件とアプリ側の利用条件は別々に決まっており、両方を満たす必要があります。配信開始に必要なフォロワー数は情報源によって幅があるため、公式の最新情報をご確認ください。
Q8. 未経験でも事務所に入れますか?
「配信経験不問」「未経験歓迎」を明記した募集は複数実在します。ただし言葉だけで判断せず、研修の内容と頻度・担当が固定か・配信後にどんなフィードバックがあるかを面談で具体的に聞いてください。当事務所も未経験歓迎ですが、同じ質問をぶつけていただいて構いません。
まとめ:始めるのは簡単。伸ばす環境は、先に話を聞いて決める
- 個人勢のなり方は3ステップ(アバター・環境・配信開始)。無料で今日から始められます
- 厳しいと言われる本体は③型づくり・④集客・⑤案件・⑦トラブル対応——一人だと構造的に閉じる工程です
- ランキングには続けられた人しか載りません。上端の数字を自分の見込みにしないでください
- 事務所所属は一部の工程を任せる代わりに、報酬の一部と制約を渡す取引。面談で「担当1人あたりの人数」を聞けば実質が分かります
- ⑨〜⑫(全部自分で決める自由)が譲れないなら個人勢。③④⑤⑦で止まっているなら、環境を変える意味があります
- 迷ったら、先に事務所の話だけ聞いて、判断材料を集めてから自分で決める。これがいちばん遠回りしません
💬 決める前に両方の実務を知っておきたいなら、まず相談を。
活動段階を一言送るだけで、
あなたに合う選び方を現役のTikTok V統括マネージャーが一緒に整理します。
話を聞くだけでも大丈夫です。
※18歳以上の方を対象としています。
運営者・監修・更新情報
- 著者:Spiruna編集部(TikTok Vライバー専門メディア編集部)
- 監修:小林風舞(こばやし ふうま)/Vクリエイター事務所Spiruna TikTok V統括マネージャー・IRIAMプロマネージャー。担当ライバー延べ500名以上、専業ライバー50名以上を輩出
- 運営:Vクリエイター事務所「Spiruna(スピルナ)」(運営者情報)
- 利害関係の開示:本記事は事務所を運営する企業のメディアに掲載されています。本文で紹介した3事務所は運営元の事務所であり、記事内に公式LINEへの案内を含みます。この関係を踏まえたうえで、複数の情報源を比較し、ご自身でご確認のうえ判断してください
- 参考・出典(2026年8月7日確認):VTuberの活動人数(6万人以上)は「VTuber統計レポート2024」による推計/TikTokヘルプセンター「LIVE配信の利用条件」(配信・ギフト受取とも18歳以上)/立ち絵・Live2Dの費用相場は当メディアの調査に準拠

